冷え冷えとアツアツのあいだ | monoblog

娘(長女)の「言いまつがい」が、年々進化して(酷くなって?)います。「引き寄せの法則」を「引きつけの法則」と言ってみたり、「背中に嫌悪感(悪寒)が走った」り「デラックス(デトックス)」「ストレス解散(発散)」「もらいもの(ものもらい)」などなど。ニュアンス的に伝わるものもあるのですが、「ものもらい」と「もらいもの」に至っては、順番変わっただけで天国と地獄ほど意味が違ってます。この進化が何処へ行くのか、先々まで見守っていきたいです。

どちらかというと、もらいものが多い

実際の生活では「ものもらい」よりも「もらいもの」の方が多いです。沖縄で友人・知人、デザインを依頼してくれたクライアントさんからの頂き物、日常的にあります。食品、主に野菜や果物がメインです。「あたいぐわー」という、家庭菜園が日常文化として根付いているからかもしれません。菜園で育てたニンニクや大量に育ったキュウリやゴーヤにオクラたち。スパイスカレーに凝って、ついには家庭でカレーリーフを栽培をするクライアントさんから、生のカレーリーフをいただいたり。モズク漁師の近所に住むクラフト作家はモズクを沢山いただくそうで、とれたてをおすそ分けを。子供を育てる身としてはありがたい限りです。

 

とあるクライアントから、大きなカボチャをいただきました。沖縄のカボチャは色も形も様々。直売所などで並ぶ姿を眺めると、一つとして同じカタチが無いから見ているだけで楽しいです。今回いただいたカボチャは長さ40cmくらいの三日月のような、瓜のような形。かなりのサイズ。

だいたいこんなカタチで左右が40cm

そんな、いただいたカボチャなんですが、その大きさにどうしようかひるんでいました。しばらくの間、存在感を意識しつつも見て見ぬフリを続けてましたが、ダメにしてしまうのがいちばん悔やまれる。ということで、先日、カボチャにナイフを立てました。

とりあえず全部使い切ろう、ということで8割はカボチャのポタージュに。残りは夏野菜と一緒に焼き浸しにしました。焼き浸しは出汁をしっかり吸った野菜の味わいがグーです。漬け汁に入れたシークワサーの酸味が、食欲を誘い、この季節にはありがたい食べ心地。そしてカボチャのポタージュ、カボチャの味がしっかりとして、甘すぎない濃厚な仕上がりとりました。季節的には冷製が良いかと思いましたが、あえての温製で飲んでみました。想像以上に美味しくて、娘(次女)と二人でガツガツとスプーンを口に運びます。

カラダの芯から熱々

食べてる途中あたりからカラダの芯、胃のあたりが温まってきます。その温まりがカラダに広がって、クーラーで冷えた全身にぬくもりが戻ってきたようでイイ感じ。そのうち汗がダラダラ出はじめてきて「なんか今日熱いねぇ」「クーラーついてないの?」などと言いながら、終いには二人して汗ダクになって食べてました。スープ自体はそれほどアツアツにしてはいないのですが、カボチャにはカラダの芯を温める効果があるのかもしれません。胃の中にカイロが入ってるような、カイロに胃をガシッと握られてるような、グワァ〜っとした熱さ。その胃から発せられる熱が全身に広がり、発汗していく。カボチャのポタージュは『食べるサウナ』と言えるかもしれません。夏バテ防止にはかなり効くはずです。

沖縄で最初に住んだ家

サウナといえばお風呂。。。なんですが、実は沖縄へ移住して最初に住んだ家には風呂桶がなかったんです。シャワールームのみで湯船のない物件、沖縄にはわりとあります。自分がまだ小さい頃に住んでいたアパート(江戸川区の平井)には、お風呂自体がついてなくて近くにいる祖母の家や銭湯に通っていた時期がありました。だから風呂桶のない家でも全然大丈夫。

というワケでもないんです

三度の飯より、というわけではありませんが、実はお風呂に入るのが大好きなんです。入れ墨やtatooといった文化に多少興味があるものの、現状の日本では「銭湯や温泉に入れない」という時点で自分には縁のないモノだと感じるくらいです。

で、シャワールームのみの家で3年過ごしたのですが、やっぱり湯船に入りたい。そこで、たまに銭湯などに出かけていました。沖縄市にある「中ノ湯」は老舗の銭湯で、ここは中も独特な感じで赴きもあり、金額もリーズナブルなので、夏の海やプールに行った帰りなどによく行っていました。県内にはスーパー銭湯・温泉的な施設もいくつかあり、そちらにも不定期ですが足を運んだりしていました。温泉や露天風呂だけでなく、サウナなどもあり、ひとしきり入ってたまの入浴を楽しんだりしていました。

ある日見つけた本をきっかけに

一昨年くらいに、タナカカツキさんのインタビューをきっかけに「サ道」というマンガを知りました。健康のためにサウナへ入るのではなく、気持ち良くなるために入るサウナ。サウナに入って「サウナトランス」状態になる。そんな世界があったんだ、と思い、早速「サ道」を購入。「サウナトランス」になることを「ととのった〜!!」というらしく「サウナ→水風呂→休憩」を繰り返すうちに「ととのった!」になる、とのこと。

もう目から鱗ですよ

今までの「健康」とか「ダイエット」とか「デトックス(最近の研究ではサウナの発汗における全くデトックス効果はないらしいです)」とかいう効果を求めて入っていた自分としては、目から鱗、町田康的に言えば「宇宙が砕けますよ」状態で読み込みました。

「サ道」を踏まえての銭湯行脚

読み終えてみると、早速「サウナに行かねば!」となります。今までの入浴と違って「ととのった」を味わうために。過去の宇宙を粉砕するために、これまで行脚したサウナのある銭湯へ赴いて、サ道に書いてあるようなサウナ? を実践してみました。

で、ととのった?

実際サ道的な入り方「サウナ→水風呂→休憩」を繰り返すうちに、なんだか頭が「ぽや〜ん」としてきます。気がついたら水風呂にずーっと浸かりながら水面の光のゆらめきをじーっと凝視していたり、休憩スポットで、ただただ空を眺め続けてたり。この「ぽや〜ん」が「ととのった〜!!」なのかが定かではないのですが、今までの入り方でこんな経験はありませんでした。それを経験してからはサウナは「ととのいに行く(ぽや〜んしに行く)場所」として通い始めます。

沖縄で「サ道」やるなら

そんな沖縄で「サ道」をやってみて「ココいいな」と思う場所がいくつかありました。住む家が沖縄本島の中部なので、だいたい中部近郊になりますが、沖縄で「サ道」やるなら個人的にオススメお風呂スポットを紹介します。

EM SPAのタイル貼りのベンチ。人が少ないとここで寝そべったりします

1.天然温泉アロマ
宜野湾にある銭湯です。サウナはスチームと塩の二種類。打たせ湯や寝湯、露天風呂など、お風呂が充実しています。常連さんが多い感じ。「サウナ→水風呂→休憩」の休憩スポットが外の露天風呂スペースにあり、ここが日本庭園になっていて、景観がイイ感じのチルアウトスペースになっています。基本的に白いプラスチックチェアーが置かれてるのですが、一個だけリクライニングで寝そべることができる、ビーチとかに置かれてるチェアーあり。水風呂上がりの休憩タイムに、コレに寝ながら日本庭園を眺めるのがサイコーです。

2.EM SPA(コスタビスタ沖縄ホテル&スパ内)
北中城にあるホテル「コスタビスタ沖縄」内にある施設。サウナはスチームと塩の二種類。ここはそれほど大きい施設ではないのですが「サウナにテレビが付いてない」のが特徴の一つ。どうしてもテレビの音声が気になってしまう人、静かにサウナで過ごしたい方にはオススメです。また、風呂場内の休憩スペースは壁に備え付けのベンチが。このベンチは小さいタイルが並べられていて、なかなか雰囲気があってひんやりした座り心地がグーです。高台にある施設なので、座ると目の前に北中城の町並みが一望できます。因みに宿泊しなくても入浴できます。

3.龍神の湯
中部から少し離れていますが那覇空港近くにある「瀬名島(車で行ける離島です)」にあるホテル「琉球温泉瀬名島ホテル」内の施設。ここはサウナの入り口と水風呂が外側に設置されており、とっても開放的です。そして最大の特徴は「ロウリュ」のサービスがあること。ロウリュとはサウナ内に係員が来てアロマの効いた水を石にかけてサウナの湿度と温度をあげて、熱風を大きなウチワで仰いでくれるサービス。めっちゃアツイのですが、アロマの芳しい香りが堪らない感じでハマるとリピート確実。県内でロウリュサービスをやってるところは、本島ではここだけではないでしょうか? 海側には「立ち湯」という立って入る露天風呂があり、そこから見える空港第二滑走路の工事現場をボーッと眺めるのも一興。こちらも宿泊しなくても入浴OK。

4.沖縄健康サウナ
沖縄市にあるサウナ。ここのサウナ、平日なら午前11時までに入館すると1000円という、お財布にやさしい施設。サウナは一種類なのですが、ここは水風呂が二種類あって、冷たいのと、ややぬるめの温度でわかれています。「いきなり冷水の水風呂に入るのはキツそう」と思われている「サ道」初心者の方には、価格といい温度差といい、敷居の低さが魅力です。ここの二階にはラジコンのサーキット場が併設されていて、なかなかレアな組合せの施設となっています。ラジコンとお風呂好きには堪らないスポットなのではないでしょうか。

以上、あくまで個人的に行ってみてリピートしたことのある、サウナ付きお風呂施設を紹介してみました。順番は気にせずどこもオススメです。沖縄でもサ道ができるのかな? とお悩みの方やサ道に開眼していて日本各地で「ととのいたい」アナタ。折角沖縄に来たけど暴風雨で海にも行けないしどうしよう? とお悩みの方々。沖縄で「サ道」、ととのえてみませんか?


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