ブログはじめました。〜monoblog〜

新年のご挨拶のときに書いてみた「ブログでもはじめようかな」というのを、実際にはじめます。何を書く? とかは漠然とは考えてるのですが、キッチリ決めると気持ちが折れてしまいそうなので、なるべく不定期でも続けられるような感じ? で進められればと思っています。と、かなり後ろ向きなのですが、一応「仕事のこと」「移住のこと」「家族のこと」「その他?」などざっくりとしたテーマは出来ています。タイトルの「monoblog」は社名の「monobox」と「blog」を合わせた、きわめてシンプルで安直なものです。とりあえず今回は仕事のこと、から始めてみます。

今日は2019年の1月4日です。このブログを書いているのは沖縄では「やんばる」と呼ばれる、北部の地域。そこにある「大宜味(おおぎみ)」という村にある、今は廃校となった「旧塩屋小学校」の3年1組の教室に据えられたデスク。そこでこのブログを書いています。会社は昨日からですが、自分は今日が仕事初め、ということになっています(商売柄、年末年始も全く仕事をしていない日というのはありませんが。。。)。

なぜ廃校の教室の机に向かっているのかというと、現在開催中の「やんばるアートフェスティバル2018-2019」に関わっていて、その会場が塩屋小学校なのです。やんばるアートフェスティバルは、沖縄のアートと自然を融合する「ヤンバルネッサンス」というコンセプトに、現代アート作品とクラフトを展示する企画展で、その「クラフト部門」に関わっています。

12月15日から1月20日まで、32日間開催されています(毎週火曜日と1月2日が休み)。期間中の8割は会場に赴いて、展示されているクラフトのレジ作業やお客様の接客、展示販売されている工芸品の説明などの業務を行っています。そういえば本業はデザイン業務なのですが、その業務と平行して4年半くらい前から、工芸の展示販売ギャラリー「Galleryはらいそ」を運営もしてます。

紆余曲折あってこのフェスティバルに今年も関わることになったのですが、今回の大きな関わり方は「8割以上の日に会場にいる」とうことでした。主催者である「よしもとエンタテインメント沖縄」さんに「期間中会場に私たちか同じく工芸の展示販売ギャラリー運営をしている方、もしくは展示作家を常駐させる」と提案しました。会場に来た方たちが工芸品を手に取って見て興味が涌いたときに、その工芸品についての情報を工芸ギャラリー運営の経験者が伝えることで、好奇心が満たされより購買欲につながるのでは、と考えたからです。工芸作家さんについては作品づくりが本業だと捉え、あくまで時間に余裕の作れる方で、売り場のコンセプトを理解し、なおかつ接客も苦手ではない方に期間中1〜2度ほど、ムリのない程度にお願いしてみました。

以上の提案はめでたく?採用されました。ただ、実際に始まるまでは「自宅から塩屋小学校まで片道約60キロ」あるとか、「最低でも週4日以上自分かこずえが通う」といった現実が見えていても実感がわかず、漠然としか考えられなかった。そして始まってみると一番大変なのが「通勤」ということがわかりました。運転する時間は片道1時間強、特に帰宅時が、結構しんどい。ちょっと無謀だったな、、、と。しかし、開催前の準備期間を含めて、半分以上の期間を過ぎると、そんな通勤に「慣れてきた感」があるから不思議なものです。

まだ開催期間の半分を過ぎたあたり、今の段階で「気を抜いてる」ワケではないのですが、経験のない現場や仕事における「最初」はやっぱりおぼつかないし、手探りだし、上手くいかない部分も多くて、一喜一憂してしまったりしてします。そこから「慣れてくる」時が来る、と思います。現場の「つらみ」が強いときは「慣れ」ではなく「麻痺」なときもありました。こういった「慣れ」に慣れるというか「あんだけ辛いなぁ、これムリだなぁ、と思ってたけど今回もまた慣れてしまったなあ」と思う瞬間が都度ありです。その「慣れ」は経験値の一つとして、職業として長続きする秘訣の一つだと感じます。最初はしんどいけど、まず慣れるときがくるまで頑張る、とか。

ただ「慣れ」だけに頼ってしまうと仕上がりのクオリティが下がっていくのことも経験しているので、何かしらそこに上がるための努力が必要なのかとも感じます。なので、会場の行き帰り、体力的に一番辛い作業のときは「事故らない」「違反で捕まらない」「オープン前に遅れない余裕を持つ」程度のハードル低めに設定。会場ではなるべく「前日よりも良い売り場にする」「お客さんの求めることを少しでも考えてみる」や、未だにタイミングが難しいのですが「なるべくコミュニケーションをはかる」といった、微々たる努力をしてみたりします。

ちなみに、いま自分が操作しているノートpcにはデザイン系のアプリケーションがインストールされていません。グラフィックデザインはモニタが小さいと、どうしても作業が遅くなったり、なにかを諦めてしまったりする感じがします。なので今日は「接客」と「ブログの更新」に的を絞ってます。日常から離れた場所では、中途半端は切り捨てて「そこでできることをやる」と割り切ると、自然と作業に集中できます。

会場である旧塩屋小学校の体育館は塩屋湾に面していて、そこから見た景色は湖のようでとても美しいのです。体育館から眺めているのですがまるで湖畔に浮かぶ城にいるように思えてきます。それが、一層そういう気分にさせてくれるのかもしれません。

ということでみなさん、やんばるでお待ちしておりまーす!